心のるねさんす

「動」のセルフコントロール
~ 武道 -空手-
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     毎週土曜日は、横浜で空手の指導を行っています。

     私自身、田舎(福岡県)にいる時から、最初は沖縄にその源流がある空手を習っていて、神奈川に来てからは極真会館に席を置いていました。
     もともとは、不登校の子供達を診ていて、彼らの方から「空手を教えてほしい…」との要望に、近所の集会室などを借りて、クライアントのため小規模で指導していたものでした。
     ところが、何年か前、精神病的な30代の男性が突然包丁を持って、たまたま練習中の集会室に乱入し (ラッキーな事にちょうど休憩時間で入り口近くに私がいた)それを病院送りにしたことから入門問い合わせが増え、それを機に自治会に正式に空手部として登録し、現在に至ります。

     今では一般クラスは小2~大人(40代)までの約40名、知的障害者のクラスが約10名、明日の大山倍達(おおやまますたつ:極真会館初代総裁)目指して頑張っています。
     知的障害者のクラスは私一人ではとうてい無理なので、一般クラスの黄帯以上の男女数名が、毎回ボランティアで出てくれています。
     自分が心身ともに強くなれば、心から社会的弱者に対して優しくふるまえるようです。 これぞ、石舟斎曰く「活人剣」、私達風に言えば「活人拳」なのでしょうか?

  •         知的障害者の部

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     知的障害者の部は、はじめからあったわけではありません。

     敬愛する、現世界誠道空手道誠道塾総裁(アメリカ在住)中村忠先生の『人間空手』に惚れていることもありました。

     もともと地区の障害者団体の顧問をしていて、あるご両親から「何か運動をさせたいが、先生アドバイスよろしく」という一言がきっかけでした。

     空手部はすでにありましたからふと、中村総裁の『人間空手』のことを思い出し、チャレンジしてみることとなったのです。

  •        中村総裁のエピソード

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     私は、いわば空手家としてはエリートコースを歩んできたため、空手とは肉体的な強さを第一として考えることになんの疑問もいだいてなかった。しかし日本をたちアメリカという異境にふれ、はじめて強さというものを根本から考え直す機会にぶつかったのだ。

     あるとき私の友人が、自分の友人の個人レッスンをしてくれないかと頼んできた。
     気軽に承諾した私は、その夜、道場を訪ねてきた人を見て驚いた。彼は手足が不自由であり、手が腰から上へあがらない。道着を着るのもひと苦労だったのだ。

     私は大きなショックを受けた。
    いったいこの人に何を伝えればいいのか ?
    何を教えることができるのか ?

     これまで何十年も空手をやってきて、それなりに指導者としての自負を持ちはじめたころだった。しかし、私はその人に伝えるべき空手をほとんど持っていないことに気がついた。私が知っていたのは、健康な若い人たちが強さを目ざすときの空手だった。

     では、体の不自由な人が学ぶ空手はないのか ? 彼のように体にハンディキャップを負っていても、強くなろうとする人の意志にこたえる空手はないのか ?

     強い人間がさらに強くなる小さな空手ではなく、本当に弱い人間が強くなるための大きな空手を目ざそう、と私が誓ったのは私自身のこんな経験からだった。

  •        共に成長しましょう!

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     中村総裁による『人間空手』のプログラムは完璧です。色帯以上になると、ボランティアを経験させたり、今では薬物中毒の患者たちや刑務所で服役中の囚人たちの更生プログラムに総裁の人間空手が取り入れられ、その成果をあげられています。

     私も遠くおよばないまでも、せめて目の届く範囲で、少しでも総裁の「人間空手」に近づきたいと思いますが「言うは易し、行うは難し」で、彼らに空手の“いろは”を教えるのは大変なことでした。

     さまざまな試行錯誤のうえ今の練習メニューができあがったのです。まだまだ改良の余地はあると思うので、気がついたらドンドン前向きにトライしていきたいと思っています。

     それでも最近は、長年の努力のたまものか「先生、風邪をひかなくなりました」「体力がついて頼もしい」などの声が聞こえてくるのが一番の喜びとなっています。

     ボランティアとして協力してくれる一般部の色帯たちにも感謝、感謝!彼らの協力なしにはここまで続けられなかったと思います。 
    まさに石舟斎の言うところ「活人剣」;われわれは「活人拳」であります。

     今後とも皆で協力し合い、私なりの空手を追求し遠くおよばないまでも中村総裁の境地に少しでも 近づきたいものです。


随時 入門OK!

まずはお電話下さい m(_ _)m
そして見学して下さい!
090-3438-2289

●毎週土曜日
知的障害者の部;15時~16時15分
一般の部;16時15分~19時
※夏季は1時間遅くなります
●横浜市旭区若葉台旧西中学校内にて
●月謝 3,000円

押忍!空手でお会いしましょう♪